④国税専門官の勉強法について(教養:戦略1編)
③で述べた戦略は以下の通りです。
戦略1:注力するべきは『一般知能』。特に判断推理&数的推理を毎日解く。
戦略2:『一般知識』は高校時代に習った(専攻した)科目のみ勉強する。
戦略3:本番直前に本試験過去問題集を解き、時間間隔を養う。
まず、戦略1について解説いたします。
出題の内訳を見るからに、いかに国税専門官の教養試験が『一般知能』重視であるかがお分かり頂けたかと思います。(全40問の内、『一般知能』が27問、『一般知識』が13問から構成されているためです。)
その『一般知能』の中でも更に戦局のカギを握るのが判断推理と数的推理だと考えます。
※あくまでも私見ですが、国税専門官の判断推理と数的推理は、地方上級(A日程)で課される判断推理、数的推理よりも難易度が高い気がするためです。
そもそも、判断推理と数的推理は国税専門官以外の公務員試験においても重要な科目であることは事前に認識しておりましたので、勉強初日から、この2科目について問題を解き始めました。
実際に使用したテキストですが
判断推理:畑中敦子の判断推理の新兵器!(公務員試験/畑中敦子シリーズ)
数的推理:数的推理がみるみるわかる!(解法の玉手箱改定第2版)
です。
ポイントとしては、この2科目については勉強初日から毎日、テキストの問題を解きます。1日につき各5問程度です。「うおはる」の場合、各テキストを4周位回したと思います。1周回したからといってむやみに他のテキストに手を出さないことも、限られた時間の中で公務員試験を突破する上で重要だと考えます。
毎日取り組んだ理由は
・国税専門官以外の公務員試験でも主要科目であるため
・毎日問題を解くことで、問題を解くための「勘」を養うことにつながるため
の2点です。
判断推理と数的推理はいかにも地頭の良さが問われる様な試験で対策の講じ様が無さそうにも思えますが、一応の解法パターンの様なものがありますので、パターンに応じた解法を習得して頂けたらと思います。
因みに、「うおはる」は、判断推理は個人的にまあまあ好きで取り組み易い科目でしたが(謎解きの要素があったりで、面白かったからですかね)、数的推理は大の苦手科目でしたので、本番でも半分取れればいいかなという気持ちで取り組みました。文系出身の方は苦労するかもしれません。
※逆に判断推理や数的推理が得意で得点源にしたいという様な方は上記のテキストを1周若しくは2周したら
・公務員試験新スーパー過去問ゼミ
に取り組んでも良いかなと思います。(バージョンは何でも良いと思います。現在の最新版は「5」ですかね。)これら2科目が得意な方にとっては、「うおはる」が使用したテキストのレベルでは物足りなさを感じるかもしれません。スーパー過去問ゼミの方がレベルの高い問題が多数収録されています。
次に、文章理解と資料解釈についてですが、こちらは試験当日の2週間前から毎日各2問位解いて問題に慣れていくといった勉強法を採りました。
実際に使用したテキストは
・公務員試験新スーパー過去問ゼミ 文章理解・資料解釈
です。(バージョンは何でも良いと思います。)
但し、英文読解について、「うおはる」は英語の勉強はセンター試験以来ご無沙汰でしたので
・Z会 速読英単語 必修編【改訂第6版】
を用いて英単語及び英文に慣れる様努めました。こちらも判断推理と数的推理同様、毎日取り組みました。具体的には、単語は1日10~20単語程、英文は1日1文読む感じです。
英文学科の方若しくは英語が得意な方については対策は不要かなと思います。
最後に、『一般知能』における目標点数は以下の様な感じです。
・文系の方
文章理解:8/11
判断推理:4or5/8
数的推理:2or3/5
資料解釈:2/3
・理系の方
文章理解:6/11
判断推理:6/8
数的推理:4/5
資料解釈:2/3
といったところでしょうか。
続いて、戦略2について⑤へ続きます。